シュートピッチャー
オリンピックでは日本の投手陣はそこそこ良い結果を残してますねー。
やっぱり外中心の攻め方が多いようですが、
キューバやメジャーリーガーのようなパワーやスイング速度の持ち主には、
シュートピッチャーは通用しないんでしょうか?
メジャーでは松坂も使っているようですが、
彼の場合はストレート、スライダーあってのシュートですよね。
たとえば全盛期の西本聖のようなシュート勝負のピッチャーだと、
抑えるのは難しいんでしょうか?
どう思われますか?
回答
難しいと思います。
というのも、国際ルールはうちに厳しく外に広くです。
キューバやメジャーの選手もそういった野球をしてきています。
北京の審判は傾向依然に単に低レベルですが、基本は上記の背景があります。
こういった状況でシュートを使っても、相手は振らない、単にボールになるだけ、効果は無いでしょう。スライダーを活かすためのシュートとしては使えても、軸にする意味でシュートは無理だと思います。
それ以前に今日本に球界を代表するシュート投手がいないと思いますが。
ゲッツー狙いのピッチング
高校野球を見に行きました。ランナー1塁でショートの守備位置が2塁よりになり、ゴロがそこに飛んできました。ピッチングの工夫でそこに打たせているのかなと思っているのですが、なにぶん素人なのでよく分かりません。
少年野球から大人までピッチャーの方教えてください。
回答
例えばレッドソックスの松坂などは今までどっちかと言うと三振を取るピッチングをしてました。
それが、今シーズンはゲッツーを取るピッチングをしています。
その違いはゴロを打たせる為に、ランナーが出た時には要所にカーブを取り入れているようです。
カーブはストレートと違ってゴロ率が多いようです。
それが今シーズンの好調に繋がっています。
例えばランナー1塁として、1球2球速いストレートを投げて次は緩いカーブを左隅に投げると、術にはまるように4−6−3のゲッツーになる確率が高いみたいな事を多分野村監督が言うてたような記憶があります。
もちろん全部のバッター相手に同じ事はできないので、そこはバッターの特性やピッチャーの能力を見ながらどこでどう引っ掛けさせるかは捕手の腕の見せ所です。
オーバースローでジャイロ
僕はオーバースローで投げているのですがジャイロボールに興味を
持ち、チャレンジしてみようと思ったのですが、
どの本やサイトを見てもスリークォータとサイド
だと投げやすく写真などもそれらのフォームでの投げ方しか書かれて
いません。
やはりオーバースローでジャイロボールは無理なのでしょうか?
回答
オーバースローの4シームのジャイロボールを投げていた投手は今は引退してしまったことは確かなのですが、所属していたチームは曖昧な記憶ですが、ホワイトソックスかニューヨークヤンキースで抑えをやっていた筈です。
ここから下は体験談なので、流していただいて結構です。
嘘つき呼ばわりされる覚悟で、言いますと、最速132kmの手塚先生の言う所のジャイロボールを投げる全国レベルの草野球に所属するものです。
以前はトップスピンの効いた球を投げていたのですが、スライダーの練習をしているうちにジャイロボールが投げられていました。
そして本格的にジャイロボールを投げる練習をした結果。
実際にストレートからジャイロに球種が変わっても何が変わったかと言われると一長一短の感が否めません。
まず悪い所ですが、フォーク系の球と、カーブ系の球が投げづらくなり、実際、カーブは自分はですが、上に抜く様にかけるスローカーブ気味のボールしか投げられなくなりました。
スローカーブ自体がコントロールが難しいのであまり使えるものではないので緩急を使えなくなってしまったことが悪い方に出てしまった減少です。
いい所は、三振が取りやすくなったことと、Vスラ系の変化球が習得しやすくなったことです。なので、一回りくらいならば、特に打ち込まれることもなく抑えることが出来ます。
ただジャイロボールを覚える過程でのWC投法や腰のかませなどは、球速アップに繋がり、10キロ程伸びました。
その後、手首の返しなどを工夫して、トップスピンのストレートでは
137km、ジャイロボールでは132km程の球速が出てくる様になりました。
なので、ジャイロボールを投げる云々よりも過程で得られる技術の方に価値があるのではと思う今日この頃です。
球のキレ
野球中継を見ていて例えば
巨人の「上原投手は直球にキレがありますね」
などと解説者の方が言いますが私にはテレビ画面上で見て
球がキレているのかどうか判断がつかないのですが皆さんは
どこを見て球がキレているのかいないのかの判断をしている
のでしょうか?
ただ左投手ならば私にも判断できます。
工藤公康投手や大野豊、今中投手などは凄いストレートを投げている
なと私にも理解できますが右投手の場合は判断が出来ません。
回答
明確な定義はありません、総合的に打ちづらいかどうかだと思います。
おそらくですが、球の出所の見づらさ、フォーム(変則)の差を抜きにした場合、(球のみで判断した場合
影響すると思われるものは、球の速さ、回転数、回転軸の傾き、リリースポイントだと思われます。
藤川投手とクルーン投手の初速、終速の差はほとんど変わりません、むしろクルーン投手のほうが球のスピードが落ちませんでした。
また、初速終速の差は物理的にも難しい問題で(専門家でないですが)、あくまでも同条件下ではない比較ですので、参考程度。
また、球の回転数もさほど変わりません、藤川投手は42回転/s、松坂投手は40回転/s、他の投手は30回転/s(記憶が朧げですが
藤川投手が他の投手と明らかに違うのは球の回転軸の傾きとリリースポイントです。
一般の投手が30°近く傾いているのに対し、藤川投手は5°しか傾いていません(松坂投手、クルーン投手は10°)、傾いていないとマグナス力の影響をおおく受けるので、球が落ちません、10〜30cm近く他の投手より球が落ちません。
また、藤川投手のリリースポイントはとても前で、球を押し出すような投げ方をします。
球の出所が見えづらい
ソフトバンクの杉内投手、和田投手 ロッテの成瀬投手、そして海外ではボストンレッドソックスのジョッシュベケット投手は球の出所が見えずらく、球速以上に直球が速く見えるといわれますがどういうことなんでしょうか?
特に今まで相手のリリースポイントが見えずらいと思ったことがないんですがリリースポイントが見えないんですか?そして何が球を速く見せてるんでしょうか
そして国内には他にリリースポイントが見えづらい投手はいますか?
回答
「球の出所が見えづらい」という表現は、一般的には体の開きが小さい、若しくは通常よりも開きが遅いということだと思います。
この傾向は特に直球がそれほど早くない和田投手の場合が顕著ですね。
杉内投手の場合は体の開きも遅いのですが、投球の瞬間までゆったりとした、余分な力を抜いたリズムで投げるように心掛けているそうです。
本人曰く、「やる気ない投法」だそうですが、バッターから見ればゆったりとしたフォームから予想以上の直球が来るのでタイミングが合わせ辛いようです。
また、ロッテの成瀬投手は常々、杉内投手をお手本にしていると公言していますから、その辺を研究して今年ブレイクしたのかも知れません。
昨年のWBCで杉内投手と一緒だったレンジャースの大塚投手も「やる気ない投法」を伝授して貰ったことをブログで語っていました。
他にリリースポイントが見えづらい投手としては、西武の西口投手なんかがいますね。
リリースポイントは見えるのですが、そこに至るまでの利き腕の動きをバッターボックスから見え辛くすることでタイミングが取りにくくなります。
タイミングというのは打撃の中で非常に重要なポイントで、スローボールを予測しているところに速球がくれば打者はタイミングが取れず、対応は困難です。
この際、打者から見た速球は想像以上に速く映ると思います。
逆にある程度速いボールでも、タイミングさえうまく取れれば対応しやすく、打者は先程とは逆の印象を持つ事でしょう。
バッティングセンターなどでピッチングマシーンのアームが見えるタイプと、見えないタイプを打ち比べてみてください。
後者の方がタイミングは取りづらく、同じ球速でも速く感じるはずです。
シドニー五輪で渡辺俊介投手は元ロッテ・黒木投手と現横浜・工藤投手が「いかに打者に利き腕を見せないか」で話し合っていたのを聞いたことがあると言っていたので、黒木投手・工藤投手は実践に向けて努力されてきた投手だと思います。