ピッチャーの投げ方とトレーニング法

肩の裏の痛み

力をいれて投げると肩の裏(腕の付け根の裏)が痛くなり、数分腕を上げれない状態になります。ゆっくりフォームを確認すると、腕を体の後ろから上にもってくる時に痛くなります。

 

シャドーピッチングのようなことをして(ピッチャーではありませんが)、全力で投げても痛くない投げ方は見つけたつもりなのですが、実践すると痛みが伴います。

 

どんなトレーニングをすればこの痛みを解消できるのでしょうか?

 

 

 

 

回答

 

 

肩後部の痛みは

腕を振り投げる動きに肩関節を保持している筋肉、

いわゆるインナーマッスルが耐えられずに生じる痛みと考えられます。

 

肩関節というのはローテータカフと呼ばれる

4つの肩の筋肉群でボール&ソケットといわれる

肩の関節を保持しているのですが、

もし肩関節が筋肉で保持されてないと仮定した場合、

投球動作による遠心力で、腕が前方に

飛んで行ってしまいます。(ありえませんが)

 

しかし実際には筋肉で保持されており

投球動作終了後は保持している筋肉が

伸びきった状態で振った腕は止まります。

 

ボールをリリースした直後は、

筋肉が伸ばされながら力を発揮している

状態であり、エキセントリック(伸張性筋活動)

といいます。

 

ウエイトトレーニングに例えると

バーベルを持って

下ろす動きを「エキセントリック」といい、

上げる動きを「コンセントリック」と言います。

 

クルマに例えるなら

アクセルをコンセントリック

ブレーキをエキセントリック

と考えてみてください。

 

これを野球の投球動作に置き換えると

腕を上げ振り下ろすのがアクセル

腕を振り切り投球が終わるのをブレーキ

となります。

 

中高生のトレーニングでは

ボールをリリースするまでの

ここで言う「アクセル」のトレーニングを

重要視するのですが、

振り切った腕を止める筋肉の強化、ここでの

「ブレーキ」のトレーニングを軽視しがちで

、そのため筋力の不均等が生じ、結果

肩の痛みから故障につながる訳です。

 

投げ終えた後、肩の後ろの筋肉は非常に強い力で

伸ばされている訳です。

この腕を止める為の肩の筋力の強化が必要になってきます。

 

今回の質問者さまの肩の痛みは筋力の不均等、

アクセルの方を鍛えることを重視し、

ブレーキの方がそれに耐えられるだけの

筋力がなかったため、ない方の筋肉に痛みが

生じたと思われます。

 

このように肩の後ろの痛みを訴える症状は

まだ筋肉が出来上がっていない

中高生に多く見られます。

 

ではそうならないためにはどんなトレーニングを

したらいいかというと

まずはインナーマッスルの強化が考えられます。

 

強化方法としては

ゴムチューブを使い、チューブの一方を固定し

(誰かに押さえてもらってもいいです。)

もう一方を自分の手で握ります。

その際チューブとは垂直状態です。

 

そして脇を締め、脇に肘を固定した状態で

チューブを引きます。

(あなたから見てチューブが外側にあれば

内側へ、チューブが内側にあれば外側へ)

 

この時注意しなければいけないのは

・肘は必ず脇に固定する(肘を浮かせない)

・手首を曲げない

・肘から先の「前腕」全体で引く

・肩のインナーマッスルを意識して引く

(反対の手で肩の後ろに触れ意識させるのもよい)

 

また回数は片側1セット10回から多くても20回程度。

肩のインナーは非常に弱い筋肉なので

インナーに疲労感の出たところで1セット終了です。

 

それを内と外で5セットくらい繰り返すといいでしょう。

アウターマッスルを鍛えるトレーニングではないので

力を込めて引くことは意味がありません。

 

またゴムチューブがなければ、輪ゴムを連ねたもので

代用しましょう。

(いくつかの輪ゴムを1本の状態にする)

 

あまり強い張力のゴムチューブは上記の理由で

効果が半減します。

輪ゴムでは張力が弱い感じがしますが

このくらいの張力で十分効果があります。

それでも不安ならば輪ゴムを2本ずつ連ねて行くと

いいと思います。

 

あくまでインナーマッスルを意識すること。

ここが重要です。

これを毎日続けていけば肩のインナーマッスルの

強化になり、肩が強くなったり、故障しづらい

肩になると思います。

 

また投球と同じ状態(肘を体の前に出した状態)で

肘を反対の手で保持しながら行う

インナーマッスルトレーニングも同様の効果があります。

 

 

質問者さまは肩の痛みが現在もあるということだと

思いますが、一番はまず医者に診てもらい

適切な治療をすることが大事だと思います。

 

高校野球などですとなかなか休むわけにも行かず

時間を確保するのが大変だと思いますが

一度医者に診てもらい、やりながら治して行く

方法を考えてもらいましょう。

 

痛みを軽減していくというところでは

キネシオテープを使ったテーピングが非常に

有効です。

しかしあくまで筋繊維の補助という形であり

痛みの原因の除去にはなりませんので

根気強く治療を続けて行くことをお勧めします。

 

インナーマッスルトレーニングについては

ネット上にも様々な文献がありますので

ご自分で検索してみてください。

「インナーマッスル」と検索するだけで

ヒットします。

 

またキネシオテープも同様で

「キネシオテープ」または「テーピング」

で検索すると参考になるサイトが

ヒットすると思います。

 

今回はインナーマッスルについて

稚拙な文章でしたが、

基本的に筋肉はバランスです。

 

どちらか一方のみを鍛えるのではなく

例え使わない側であっても同様のトレーニング

でバランスよく鍛えることにより

使う側の筋肉が最高のパフォーマンスを

得ることができます。

 

また左右バランスも大切ですが

前後バランスも非常に重要で、

例えばスクワットひとつとっても

大腿の前ばかりを強化するのではなく

大腿の後ろも同じように強化すると

(前を10強化するとしたら後ろは7〜8くらい)

バランスがよくなると言われます。

前後の場合3:2くらいが理想だといわれてます。

 

そして強化するにも強化する部位をしっかり

意識した中でトレーニングされると

よりよい筋力アップにつながります。

 

まずは怪我をしづらい体作りを目指してください。

プロ野球選手でも名選手といわれる人は

怪我が少ないですし、怪我に強い方が多いです。

最高のコンディションから最高のパフォーマンスを

得られるようガンバッテくださいね。

ピッチャーをやらせる基準

コーチや監督から見て、ピッチャーをやらせようと思う基準にはどういうものがありますか?

左利き、でかい、精神面で強い、くらいしか、判りません。

 

中には、細い、背の低いピッチャーもいます。

何か素人にはわからない、目の付け所があるのですか?

 

 

 

 

回答

 

 

 

まず、早い球が投げられるかどうか、ですね。

コントロールは後でどうにでも出来ます。

左右投げも関係ありません。

精神面なんかは試合に出し続ければ簡単に鍛えられます。

要は本人にチームのエースなんだと自覚させれば良いだけです。

 

プロのスカウトが言ってました。

「高校時代140kmを一回でも投げたことがあれば間違いなくスカウトは見にくる」んだそうです。

 

少年野球ではコントロールを重視する傾向にあります。

 

理由は簡単。

コントロールが無いと四死球で塁を埋められ一本のヒット、あるいは四死球の連続で点を入れられる恐れがあるからです。

 

早い球を投げられるかどうかはある意味天性のものもあります。

 

背が低くても、ケツ回りがでかい選手は下半身が安定してるのでしっかりした球が投げられるかも知れません。

 

背が高くて腕が長ければ振り下ろした勢いで早い球が投げられるかも知れません。

 

まずはこの選手、とこだわらずに、チーム内の全選手をじっくり観察する事から始めるのがセオリーかと思います。

スローカーブの投げ方

8年間ピッチャーをやってきたのですが、緩急があればもう一ランク上の投手になると言われ続けてきました。

特にカーブが速いのかスライダーみたいと言われ、スローカーブを投げろとずっと言われてきました。

 

自分的にはカーブのつもりですが、サイドスローのため切っているのか所謂スラーブみたいになっているようです。

ストレートが125km/h前後くらいで、スライダーは115km/hくらいです。

なので100km/h以下のカーブが投げたいのですが・・・なかなか難しいです。

 

前置きが長くなってしまいましたが、ここで質問なのですが、ずばりスローカーブの投げ方を教えてもらいたいです。

特にサイドスローからストレートと30km/hくらいの球速差があるスローカーブです。

 

後、球速を遅くするためにはやはり腕の振りを遅くする必要があるのでしょうか?

そうすると球種がばれてしまいそうですが、スローカーブを投げている方はどのように対処しているのでしょうか。

 

 

 

 

 

回答

 

 

フォークボールは人差し指と中指で挟んで抜きますよね?

縫い目を無視して考えれば、それを親指と人差し指&中指に置き換えればいいんです。

 

具体的には、親指と人差し指の間からボールが半分ぐらい顔を出すように握ります。

中指は人差し指に沿わせてください。

縫い目に掛けるのは親指と人差し指の指先です。

 

この握りで、ストレートと同じ気持ちで、同じ腕の振りで投げられるように練習してみてください。

うまく抜けるようになればOKです。

1打者に1球投げられるようになるまで練習してみてください。

曲げようとか遅くしようと意識すると腕の振りが鈍くなり遅くならない、または遅くなっても武器にはなりません。

 

 

余談ですが、サイドでしたら逆にシンカーでもいいかと思います。

シンカーの場合も、今の話を中指と薬指に置き換えてください。

そして浅めに握ってください。

サイドからですと抜こうとしなくても勝手に抜けて落ちるはずです(経験談)。

シンカーは元西武の潮崎投手の握りと「勝手に抜けて落ちる」という言葉を参考にしました。

ソフトボールと野球はどこが違うのでしょうか?

オリンピックの女子ソフトボールを見ていて素朴に思った疑問です。

 

ピッチャーの投げ方がアンダースローで、女性だけの?スポーツで、

牽制球(けんせいきゅう)や盗塁がないところだけ違うのでしょうか?

 

 

 

 

回答

 

 

 

野球との代表的な相違点

 

投手板はあるが、マウンドはなくピッチャーズサークル内も他のグラウンドと同じく平坦である。

左中間・右中間の膨らみがなく、グラウンドは四分円の形をしている。そのため、本塁から外野フェンスまでの距離はどこをとっても均一である。

 

投球は、下手投げで行う。

一塁ベースはダブルベースを用いる。基本的に野手は白色、打者走者はオレンジ色のベースを使用する(ただし、走者は白色ベースを使用しなければならない)。

 

ランナーの離塁は禁止。基本的に投手がピッチャーズサークル(投手板の中心を基準にして半径2,44mの円)内に球を持って入っている場合は走者は離塁できない。

イニングは7回制で行う。7回の裏終了時点で決着がつかない場合、8回からはノーアウトランナー2塁の状態から始まるタイブレーカーを用いた延長戦を行う。

 

スターティングメンバーのみ、一度交代し試合から退いた後も、もう一回のみ再び同じ打順に復帰することができるリエントリー制度がある。そのため、試合の序盤から代走が起用される事も珍しくない。

本格派って?

ピッチャーのことで、よく「右の本格派」「左の本格派」とかテレビなどで聞いたり新聞などで見たりしたりしたことがあるんですが、ここでの「本格派」って、どのようなピッチャーのことを指すんでしょうか?

 

また逆に「本格派ではない」ピッチャーというのは、どのようなピッチャーのことを指すんでしょうか?

 

 

 

 

回答

 

 

「本格派」は速球で勝負できるピッチャーのことをいいます。つまり変化球に頼ることなく速球主体でピッチングを組み立てていけるタイプです。

 

したがって変化球はスピードを落として、速球をより効果的に見せるカーブくらい。全盛期の江川などは典型的なこのタイプのピッチャーでした。

 

 一方、この反対に変化球で勝負する、いわゆる「打たせてとる」タイプのピッチャーを「軟投派」といいます。

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