ピッチャーの投げ方とトレーニング法

投球フォームについて

息子が硬式野球のピッチャーをしています。ボーイズです。

 

投げる時に肘が肩より上がらずに、凄く肘に負担があるような投げ方になっています。投げるほうの手を後ろに持って行く時に上手いコツでもあるでしょか?

 

一般的に肘を肩より上げろというのはどうしてでしょうか?

 

 

 

回答

 

 

アンダースローの人は肩より肘のほうが下になります。

 

要は、右利きの場合リリースの時 左肩-右肩-肘-手(ボール)が一直線になるようにするのが一番です。

 

オーバースローの時に肩より肘が高く見えるのは状態を左側に傾けて投げる為、結果的にリリース時に肘の方が高い位置になります。

 

左肩-右肩-肘-手(ボール)このラインを一直線にしないで無理に肘だけを上にすると肩を痛めます。

 

人の体は物を投げる運動回路を本能で知っています。

つまり教えなくても投げ方は分かっているのです。

 

そして人の体の構造、筋肉の付き方は個人差があってばらばら、つまり

投球フォームも人それぞれになるという事をまず理解してください。

 

そして小学生のうちは骨格も筋肉も未発達で、むしろ安定感のあるフォームで投げられることができる子は皆無のはずです。

 

肘の上げ方、足の上げ方等のフォームを気にするよりも、狙った的

(なるべく小さな)に確実に当てられるのか、遠くに投げれるのかとい

った課題に挑戦していくほうがベストだと思います。

 

そういった課題に取組む中で自分にあったフォームを子ども自身が発見

していかなければ全く意味がありません。

 

運動回路は他人が教えられないのです。本当に肘が肩よりあがる投げ方

が良いかどうかは本人にしか分からないのです。

 

無理に凝り固めてしまうと、将来に影響してくる可能性が大きいです。

 

僕の経験上、フォームがきれいで速い球を投げるがノーコンでどうしようもないピッチャーをもうー山ほどみてきてます。

 

野球でノーコンのピッチャーほど役に立たないものはありません。

むしろ変なフォームから変な回転のボールを投げるコントロールの良いピッチャーの方が出会いたくないですね。

 

ノーコンピッチャーには大体の共通点があります。

 

 その1.速い球を投げられることに満足している

 その2.制球がきかないのはフォームが乱れたときと思っている

 その3.まじめで練習熱心である

 その4.物事を深く&多角的に考えられない

 

です。強気の人も弱気の人も大体同じです。

 

一番駄目なのが「その4.物事を深く&多角的に考えられない」です。

 

つまり、子供の頃「バットは上から下へ振り下ろせ」と教えられ、一生懸命練習してそのスイングをものにしても全く打てなかった時に、

「よし、もっと違ったスイングを試してみよう!」

と思えない選手になっているからです。

 

「練習が足らないからだ」とか「才能が無いからだ」と考える選手は最悪です。同じように、打たれるのは「甘いボールを投げたからだ」とか「球速が遅いからだ」と思うようになるのでしょうが、「頭を使わないからだ」とは思わないのですね。ケガも同じでしょう。

少年を指導する立場の人は、子供が自ら考えられるように、教えずに教える姿勢をとらなくてはならないと思います。

 

その為には勉強は必要ですが...。

 

数年目に読んでこれはいいなと思った書籍を紹介します。

 

 ピッチングの正体 手塚一志著

 心に火をつけるkidsコーチング 手塚一志著

 

「ピッチングの正体」はピッチングの運動回路を詳しく説明してあり

かなり面白い読み物でした。

 

「心に火をつけるkidsコーチング」は僕自身が子供の頃に受けた野球指導は間違っていたという考えを証明してくれた本です。

 

ともに実践的な指導方法は載っていませんが、読んでおくべき本だと思います。参考にしてみてください。

ピッチャーに必要な筋トレ方法

草野球でピッチャーを始めたのですが練習途中or試合後に肘の内側に

痛みを感じます。痛みの度合いも、ひどい時は練習途中でまともに投げれなく

なる時もあります。投げ方に問題があるのでしょうか?

 

こういった症状を防ぐための筋力アップトレーニングがあったら教えてほしいのですが。

 

 

 

回答

 

 

本来、ボールを投げるという動作は人間の身体の構造上、ムリなのだそうです。投げるだけでかなりの負担をかけるそうです。

 

ですから身体の仕組みに合わせて投げ方を分析し、その上に立った形で筋力トレーニングをとり入れなければいけません。

 

肘が痛いからといっていきなりトレーニングをするのはかえって悪くします。肘の内側に痛みがあるのは、投げ方に問題があるのではと推測します。

 

文章だけではうまく説明できませんが、肘頭が投げる方向に向いたらボールを離すことに注意して投げてください。

 

肘の方向が定まっていないうちにボールを離すと、肘または肩に障害が出ます。ボールを離した後の右手は、親指が下になってステップした左足の外側にくるようフォローを取ります。自然にそうなりますから試してください。

 

だいぶ多種目のスポーツをやっておられたようなので、そのへんのカンはすぐに冴えてくると思いますが、ボールを投げるときのポイントは、肘とヒザの正しい使い方です。ここを間違えなければある程度のプレーは大丈夫です。

 

筋力トレーニングは上記の投げ方をマスターしてからやられた方が効果的です。

 

小学生でサイドスローはダメですか?

息子についてです。

ピッチャーがやりたい、というのですが、投げ方に癖があり、なかなか指導しても直りません。

 

言葉で説明するのは難しいのですが、テイクバックが小さく、腕が斜めから出て、フォロースルーは左肩に近いところへ行く感じです。あえて分類するとサイドスローです。

 

もっともピッチャーの投げ方ではないように見えますが。主に内野(セカンド、サード)を守ってきたので、野手の送球のようなフォームです。

 

チームの指導者の方は「もっと上から投げろ」「ひじを上げて投げろ」の一点張りですが、どうしても腕が下がってしまいます。ギクシャクしたオーバーハンドで投げるより、サイドスローで投げた方が球威もコントロールもいいような気がします。

 

大リーグの選手などを見ていると、結構いろんな投げ方で投げてますよね。私は野球の経験はないのでよく分からないのですが、子供にサイドスローは体への負担などの関係でやはり良くないのでしょうか。

 

 

 

回答

 

 

サイドスローは体への負担は大きいですが、スナップスローのような形であればそこまで負担は大きくないと思います。実際、これまで内野でそれをし続けてたわけでしょうし、それでこれまで故障がなければこれからも故障の心配はそんなにないと思いますよ。

 

もしオーバーハンドに変えたいならば、投げる方とは逆の肩を落としてあげると腕が上がってくると思いますよ。その時に両肩を結んだ線より上に投げる側の肘がきていることを確認してください。サイドスローでもそうなんですが、これで肩・肘の故障を防げます。

 

大事なことは、やっている本人が自分で納得のいく投げ方が一番なんではないでしょうか。もちろん、ボールのスピードやコントロール、体(ひじなど)の痛み等々を確認しながらですが…。それがやっている本人が一番納得のいく方法ですし、直すのでも直しやすいと思います。

 

それでもオーバースローにこだわるなら、「ひじを上げること」を強調しすぎない別の言い方や方法を模索して見てはいかがでしょうか(実際に見ていないのでどこをどう直していいかわからず、アドバイスにならずにごめんなさい)。

 

私自身も小学校時代に同じような経験で無理やりオーバースローで投げていて肘を壊したものですから、好きな野球を断念しなければならないようなことになるのだけは心配です。

 

いま、自分のチームの投手(初心者)の一人はこんな方法で本人自身が納得し、サイドスローで肘や体のあちこちも痛まなく、かなりのスピードボールを投げています。固定観念に縛られずに、もっと自由にやれるといいですね、というのが精一杯のアドバイスです。

速いボールの投げ方

僕は中学3年生男子の野球部員です。

 

ピッチャーやっているのですが、速いボールがどうしても投げれません。

友達にはノビがないから打ちやすいといわれます。

 

速い球、ノビがある球の投げ方、練習法などを教えてください。

 

 

 

回答

 

 

ピッチャーとしてやっている限り、少しでも早い球を投げたいと思うのは最もだと思います。

 

ではそのようなボールを投げる方法は…となると、そう簡単な事ではありません。

人によって投げ方が微妙に違う為、文章でこうすれば良い(リリースポイントをどうとか、体重移動をどうとか…)といったところで、そこを直してもその人の投球のバランスが崩れては良い球は投げられません。

 

でも、確実に言える事が一つだけあります。

それは基礎体力づくりです。

パソコンで「今活躍しているプロ野球選手の入団発表写真」を探して見てください。

中学から高校、選手によっては大学と、何年間も練習を積んできた選手達。たぶんプロに入るからには、ものすごい努力をしてきたのでしょう。

 

ここからが肝心です。

その入団発表時の選手と、その選手の今を比べると、「あぁ、入団発表時の選手は細かったんだなぁ」って思える選手がほとんどですよ。

 

プロのピッチャー投球はすごいですよね。

それには生れもった素質もあれば、投球技術や投球理論を含めた練習も必要でしょう。

でも、プロに入れる程の選手でも、プロに入ってから更に体を鍛えているんですよね。

 

ボールを投げるのは人間なんですよね。

一番つらく、おもしろくない練習ですが、同じ学年や同じような体型、同じ位の経験者よりも速い球、伸びがある球を投げたいと思えば、基礎体力作り(腕立てや腹筋や背筋など)をがんばってみて下さい。3ヵ月後、半年後、1年後… ちゃんとした人としなかった人の違いがでてきます。

 

極端な話になりますが、小学5年生のリトルリーグの投手がいくら良い球を投げると言っても、その体で投げられる速度や球威の限界があるように、体が一番重要なんです。

 

右投手と仮定して、左足を上げた時の安定性や、右手を引いたときのバランス、腰からの体重移動、どれも肉体に支えてもらわなければできませんよね。

投げ方がばらばら

中学校の2年生野球部なんですが、最近、投げ方がばらばらで、いいボールが投げれません。暴投ばかりです。

 

たまに、ピッチングのキャッチをするんですが、ピッチャーにいい球で返せないし、暴投ばかりで、とりに走っているピッチャーにいつも申し訳ないと思っています。7月になると、今の3年生が抜けて、僕たちの時代になるんですが、それまでに直さないと、レギュラーになれないし、とてもやばい状況です。

 

そのおかげで、顧問の先生には、とても悪い印象を与えてしまいました。

 

こんな自分は、どうすればいい球を投げれて、暴投をしなくなるんでしょうか。ちなみに守備位置はファーストです。絶対レギュラーになりたいと思っています。

 

 

 

回答

 

 

おそらく「イップス」ですね。

 

私も経験あります。トスバッティングが出来なくなっちゃったんですよ。たった5メートルの間でワンバウンドの球を投げてしまうんです。一回投げたときに自分でも信じられなくて「えっ?」と思ってからは、まともに投げれなくなっていました。そのときは初スタメンで「いいところを見せよう」「エラーしないようにしなくちゃ」みたいなマイナスイメージを持っていたのが原因では?と自己分析しています。

 

気持ちの面で起きる現象です。

3年生が抜けるっていうだけでも気持ち的に大分違うと思いますし、克服するには練習して自信をつけるのが一番だと思います。同級生に「今、うまく投げられないんだ」と正直に話して練習相手になってもらってはどうでしょう?気軽に練習時間以外のほうがいいかもしれませんね^^

 

結構一流選手もなってるんですよ。ちょっと昔ですが阪神タイガースの木戸捕手も投手に返球が出来なくなったことがありましたし、ゴルフの丸山茂樹プロなんかもパッティングイップスになったことがあると聞きます。

 

共通して言えることは練習して克服したということではないでしょうか。大丈夫必ず直ります。

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